膝蓋骨脱臼とはどのような病気?

飼い方に気を付けたいパピヨン
日本でも人気の犬種であるパピヨンは、体つきが華奢なので骨折しやすいことに加えて、関節に問題が起こりやすい傾向があります。

中でも通称パテラと呼ばれる膝蓋骨脱臼は、パピヨンに起こりやすい病気とされているため注意が必要です。

膝蓋骨とは、いわゆる膝のお皿のことを指します。通常、膝蓋骨は大腿骨内の滑車溝という溝にはまっているのですが、その溝から膝蓋骨が外れた状態が膝蓋骨脱臼(パテラ)です。パテラは、犬種を問わずに発症する恐れがありますが、特にパピヨンなどの小型犬で起こりやすいとされています。

パピヨンと怪我

パテラを発症した場合、患部に痛みを感じるようになるため、いつもと違う歩き方となります。ただし、軽度な症状であった場合は異変を見抜くのは困難で、自然と治ってしまうこともあるため見過ごされてしまうケースが少なくありません。

しかし、症状が進行すると、足を上げてピョコピョコと歩くようになるようになります。また、散歩を嫌がったり、長い距離を歩けなくなったりしたら症状が進行しているサインかもしれません。加えて、歩行時に膝からパキパキといった音が聞こえたり、足を引きずったりしている場合は、重症化している恐れがあります。

パテラは、重症化すると治療を行っても元通りに歩けなくなることもあるので、少しでも異変を感じたら早めに動物病院に連れて行ってあげましょう。

どのようにしたら予防できるのか?

パテラは、先天性のものと後天性のものの2種類に分けられます。先天性のものを防ぐことはできませんが、後天性のものは予防対策を徹底することで防ぐことが可能です。

後天性のパテラを予防するポイントは、とにかく膝への負担を少なくすることです。特に、体重が増えすぎは膝への負担が大きくなるため注意が必要です。また、痩せすぎも筋肉量の低下によって膝関節への負担が大きくなるため、適正体重を維持することが重要となります。適正体重は個体によって異なりますが、一般的なパピヨンの適正体重は4~5kgほどとされています。

さらに、飼育環境にも配慮する必要があります。特に、フローリングやタイルなどのツルツルとした床は、パピヨンにとっては好ましくありません。フローリングなどの滑る床は、踏ん張った際に膝に大きな負担がかかりますし、転倒して骨折するリスクもあります。そのため、滑りにくいカーペットやマットを敷くなどの対策が必要です。

子犬の飼育環境

また、筋肉量を保つためには適度な運動も必要です。しかし、過度な運動は禁物で、急な方向転換や後ろ足でピョンピョンと飛び跳ねるような動きには注意を払う必要があります。加えて、階段の上り下りや、ベッドやソファーへの飛び乗り飛び降りも膝関節には大きな負担がかかるため、パピヨンが生活するエリアには柵やスロープを設置するなどの対策を施しましょう。

 

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